品川駅 大宮方面→渋谷方面の乗換は同一ホームに 12月5日切替で混雑も緩和へ JR東日本

JR東日本は、駅改良工事により品川駅での京浜東北線と山手線との乗り換えを便利にします。

JR品川駅高輪口駅舎(ぽせ〜どん/写真AC)
JR品川駅高輪口駅舎(ぽせ〜どん/写真AC)

品川駅はJR東日本管内で乗車人員が5番目のターミナルであり、今後も駅周辺の開発進展や乗り換え客の増加が見込まれています。そのため、2011年から実施されている駅改良工事によって乗り換えの利便性向上や混雑緩和などが図られています。2021年12月5日(日)始発電車からは、「京浜東北線(大宮方面)」から「山手線外回り(渋谷・新宿方面)」へ階段・コンコースを経由せずに乗り換えができるようになります。

今回の改良では、「山手線外回り(渋谷・新宿方面)」ホームが現在の2番線から3番線に変更されます。また、3・4番線ホームの幅が9mから13mに拡げられるとともに、新しく3番線側にホームドアが設置されます。これにより、4番線の「京浜東北線(大宮方面)」から3番線「山手線外回り(渋谷・新宿方面)」へ同一ホーム上での乗り換えが可能となります。

加えて、従来は山手線内・外回りの共用ホームであった1番線ホーム(幅11m)は、12月5日(日)から「山手線内回り(東京・上野方面)」の専用ホームとなります。これまで各方向へ向かう利用者の混雑が発生しがちだった同ホームですが、流動が分離されることによりスムーズな利用が期待できます(ホーム改良イメージ図は下図を参照)。

なお、今回の改良に伴う列車の運休等は計画されていません。また、悪天候等により工事が実施できない場合は12月12日(日)に延期されます。

【図表で解説】JR東日本 品川駅改良工事 京浜東北線・山手線のホーム改良

品川駅改良工事の目的には、上野東京ライン開業に伴う東京駅方面への折り返し機能の整備、高輪ゲートウェイ駅開業と車両基地のスリム化も含まれています。2016年以降は段階的に「東海道線上り」「京浜東北線(横浜・大船方面)」「京浜東北線(大宮方面)」の線路切換工事が実施され、使用ホームが都度変更されています。

今後は北側コンコースの混雑緩和が図られ、新たに2か所の改札口が設置されるほか、通路の拡幅(7m→18m)が行われます(2027年以降)。また、バリアフリールート拡充のため、北側コンコースと各ホームを接続するエレベーター8か所が順次増設されるほか、商業施設も整備される予定です。